|
グレンユーリー・ロイヤル (Glenury Royal) |
ハイランド |
蒸留所の創業は1825年、生産過剰となった大麦を消費するために、地元の農業経営者で裕福な地主でもあったロバート・バークレイが創業した。彼は国会議員で、交友範囲の広さが当代随一であった。国会議員から貴族、皇族まで親交があり、彼が親しみをこめて「ミセス・ウィンザー」と呼んでいたさる高貴な婦人の口利きで、時の国王ウィリアム4世から「ロイヤル」の称号を付けることを許された。グレンユーリー・ロイヤルと名乗っているのはそのためである。蒸留所で「ロイヤル」とついているのは、ほかにロイヤル・ロッホナガーとロイヤル・ブラックラの2つしかない。
グレンユーリーとはゲール語で「ユーリー谷」といる意味だが、実際の蒸留所は北海に面したリゾートタウン、ストーンヘイブンのすぐそば、コーウィー川のほとりに建てられている。
バークレイの死後、子供がなかったため、蒸留所は競売にかけられて、1857年にグラスゴーのリッチー社が買収。1953年にはDCL社がオーナーとなり、その後UD社系列となっていたが、1985年に閉鎖。1993年には18エーカーの土地を含む蒸留所の建物は、地元の不動産会社に売却された。
|
創業年:1825年 |
仕込み水:コーウィー川 |
ポットスチル: |
初留釜x2基 再留釜x2基 |
ブレンド銘柄:キングウィリアム4世 |
ゲール語:ユーリー谷 |
1985年に閉鎖 |
|
|
オフィシャル |
|
496
|
グレンユーリ ロイヤル [1970] 36年 700ml 57.9度 ■GLENURY ROYAL 36years Single Malt
■熟成年数:36年 (1970年蒸留)
■アルコール度数:57.9%
■蒸留所:グレンユーリー ロイヤル
■地域:Highlands
■樽:アメリカン/ ヨーロピアン オーク リフィル
■グレンユーリー ロイヤルが20年の「沈黙」を破って登場。
■金色に輝く、スパイシーで力強いモルトウイスキー。常に入手が難しかったが、現在ではさらに希少となっている。
■グレンユーリー ロイヤルは、スコットランドで水力により操業していた最後の蒸留所の1つ
■世界で1,926本のみリリース。
■熟成年数に比べて素晴らしくフレッシュで、最高の味わいを持つ、壮大で円熟した伝統的なウイスキーの見本。アロマよりもさらに複雑で飲み応えのある逸品。
|
|
ボトラーズ |
|
495
|
ダンカンテイラー・レアレスト・オブ・ザ・レアグレンユーリー ロイヤル [1984] 700ml 49.3度 Duncan Taylor Rarest of the Rare Glenury Royal◆279本限定ボトリング◆蒸留年:1984年7月◆ボトリング:1007年12月カスクナンバー:3047河内屋の注文状況◆グレンユーリーロイヤルは『ロイヤル』を冠することが許された3つうちのひとつとして有名ですが、シングルモルトとして日の目を見ることはありませんでした。オフィシャルボトルはほとんど流通することがなく、UD社のレアモルトシリーズからのボトリングが数回リリースされましたが、最近はほとんど見かけなくなりました。1985年には蒸溜所が閉鎖され、20年以上が経過し、ボトラーズからのリリースも非常に少ないため入手が困難になってきています。今回は大変状態の良いカスクが入手できましたので、ご案内いたします。ヴィンテージは閉鎖前年の1984の23年熟成で、はじめの印象は、東ハイランドのモルトとしては非常に上品で繊細といったところです。カルメ焼きと穀物系の甘い香りと繊細なスモークが特徴的です。味わいはスイートで、オレンジオイル、ジンジャー、全体を通してクリーンで透き通った印象です。『ロイヤル』の名に恥じない気品に満ちたこの閉鎖蒸溜所のモルトを是非、胸に刻んでください。
|
|
|
|